<NPO但馬未来工房>

設 立 趣 旨 書
                      
1 趣 旨
 「まちづくり・地域づくりにおける住民の参画と協働」或いは「住民主体のまちづくり」が叫ばれ、全国各地でその関連施策が実施に移されることにより、まちづくりの分野では多くの成果が上げられてきました。また、地方における地産地消運動も地域経済の活性化ならびに地域コミュニティの活性化に繋がることが評価されるようになってきました。しかし、過疎地域を多く抱える但馬地域においては、未だ一部を除き、施策としての「まちづくり・地域づくり」或いは「公共施設づくり」は、単に企業規模や過去の実績等に重点を置いた業務委託が多くなされ、地域の関連技術者だけでなく、その実施過程での主人公たるべき住民の参画と協働或いは地域住民の関わりも不十分な傾向が強く、そのため、真に地域に根ざした或いは地域住民にとって誇りの持てる永久的オンリーワンの「まちづくり・地域づくり」に繋がってこなかったように思われます。これらのことは、但馬地域の関連分野の技術者等が行政部局や一般社会に対して必要とされる平生の活動を怠ってきたことに、その大きな原因があるものと考えられます。
 現在の「まちづくり・地域づくり」は、単に都市計画或いは地域計画的な形を創るだけでなく、地域コミュニティを創るスタンスが必要です。そこには単なる学問や技術だけでなく、地域に対する執着心が重要な要素であり、住民が当事者として主体的に関わること自体が「まちづくり・地域づくり」の大きな要素となります。そして、地域住民が主体となって、「まちづくり・地域づくり」を立案し、実施に移せるスキルを獲得することが更に効果的要素になるものと思われ、それこそが継続的で且つ、唯一無二の「まちづくり・地域づくり」に繋がるものです。
 そこで、但馬の地域づくり関連分野の建築士などを始めとする専門家が、但馬各地域の一般住民並びに行政と一体となって、特に高度な専門家及び全国各地の先進的活動家に学び、或いは指導を仰ぎながら、各地域独自のまちづくり、地域づくり、公共施設づくり及び地域政策の調査研究、企画提案及び指導支援、地域活動或いは地域産業への支援並びに多分野に亙る多様な人材の育成などに関する事業を実施することにより、地域住民の意識高揚を図るとともに、地域経済及び地域コミュニティの継続的な発展に寄与することを目的とし、特定非営利活動法人の設立を目指すこととしました。
 
2 申請に至るまでの経緯
平成15年 4月 (社)兵庫県建築士会浜坂支部会員有志が発起人となり、「北但西部・夢・まちづくり推進会議」を結成する。

平成16年10月 「これからのまち育てを考える集い(1)」(他団体主催)に研修事業として参加
平成16年11月 「まちづくり勉強会」開催(長浜黒壁、鳥取県旧鹿野町の視察報告など)
平成16年11月 「これからのまち育てを考える集い(2)」(他団体主催)に研修事業として参加
平成17年 2月 「これからのまち育てを考える集い(3)」(他団体主催)に研修事業として参加
平成17年 2月 「TAJIMAコミュニティづくりフォーラム」参加
平成17年 3月 平成16年度「(兵庫県)まちづくり広域活動助成事業」「まちづくりの集い」開催第1部:基調講演「生野町のまちづくり」朝来郡旧生野町まちづくり政策課課長補佐 小島 公明 氏第2部:地域5団体の活動紹介等於:美方郡西部建設業会館(旧浜坂町浜坂)
平成17年 6月 北但西部・夢・まちづくり推進会議の有志により、但馬地域の建築設計事務所主催者等に呼びかけての特定非営利活動法人設立に向けた意見交換会開催
平成17年 1月 特定非営利活動法人 但馬未来工房 第1回設立準備会開催
平成18年 2月 特定非営利活動法人 但馬未来工房 第2回設立準備会開催
平成18年 3月 特定非営利活動法人 但馬未来工房 第3回設立準備会開催
平成18年 7月 特定非営利活動法人 但馬未来工房 設立総会開催
 
平成18年 7月22日