ごあいさつ
「建築或いは施設づくり」において我々建築の業務はある面でコーディネイターとして役割が主であると考えます。それは施設にとっての主役が施主であり、運営者・利用(使用)者等関係者であるからです。
我々は物理的にもの(器)を創るのではなく、その過程において、出来上がるものへの施主の愛情を生むための手助けをしているように思えます。我々が手掛けた建築或いは施設を我々がそれを愛する以上に施主や関係者に愛される必要があると考えます。
「まちづくり」においても同様であり、地域住民に愛される「まちづくり」が必要です。例えば。「子育て」にスキンシップが欠かせないことは一般に理解されていますが、育てる親の側にもスキンシップが必要であると思います。「まちづくり」には地域住民によるスキンシップ的なプロセスが欠かせないと考えます。
今後は私自身の設計活動や他分野での活動を通して多くの人々と共に建築家である以前に地域住民の1人として「まちづくり」「ひとづくり」に関わりたいと思っています。